前回の夜釣りで釣友が赤い光のヘッドライトを使っていました。
『赤い光は魚に影響を与えない』との売り文句でした。
水中に入った光は赤い色の方から吸収されて青い色の方が残るというのは聞いたことがありますが。。。
それはさておき、釣友のヘッドライトが手元をぼんやり照らしているのを見て感心したのでした。
感心したのは魚に影響を与えない云々ではなく、赤い光が広範囲をぼんやり照らし、その光は少し離れているだけで気にならないということです。
つまり、自分を含めて、他の釣り人に影響を与えにくいということです。
夜釣りの最中は、高照度・高輝度のヘッドライトは使いにくいものです。
ゴムがのびのびになっても愛用し続けているヘッドライト |
一方向の光線のようなLEDのヘッドライトしか知らない僕は、ライトを海面に向けないようにしたり、タオルを被せて周囲に光が漏れないようにと気を使っていたのでした。
夜のクエ釣りにおいて、エサを付けたり仕掛けを打ち返すのにいちいちライトを点けません。
釣り座周辺なら月明りだけでも行動できるほど目が暗さに慣れているからです。
月も星もない漆黒の闇夜であってもケミホタルの光でなんとかなるものです。
ですが、ウツボから針を外すのだけはどうしても照らさないとできません。
仕掛けにグルグルに巻きついていたり噛みつこうとするウツボを相手に、ぼんやりしたシルエットや手探りの感覚だけで針を外すのは至難の業です。
仕方なく周囲に迷惑をかけないように気を付けて点灯するのですが、ウツボの思わぬ反撃から身をそらした際に隣人やそのポイントを照射してしまうことがあるのです。
釣り座の後方に広い場所がある場合はランタンをおいてウツボ処理場にします。
時には反撃される危険を伴った処理になるので、広範囲をしっかり照らせるほうが作業しやすいからです。
それでもランタンにタオルを被せてバッカンや磯バックで囲んで必要以上に周囲に光が漏れないようにします。
ランタンの光が必要以上に広範囲を照らさないようにするのは自分のためでもあります。
いくら暗闇に慣れていても、短時間でも明るく照らしたらたちまち見えなくなってしまい、再び目が暗闇に慣れるまで時間がかかります。
それなのに、釣友がライトを照らして作業しているところを見て、そのヘッドライトの赤い電球を直視してもさほど眩しく感じず、まして残像が残って視界を失うといったことになりませんでした。
電気ウキの光のように存在を示すのではなく、その光を照明として使うことに感心したのでした。
早速、赤色LEDを用いたヘッドライトを探しました。
どうやら、夜釣り用に赤色のヘッドライトは当たり前だったんですね。
僕が求める性能を最も満たしていそうなのは天体観測用ライトです。
『暗さにこだわったメインライト』
いい売り文句です。
僕が求めているのはまさにこれです。
ですが、、、ちと高価ですね。