赤外線ライト K-Light

クエの舞い込みを撮ってみたかった。

クエ釣りは夜釣りがメインである。

夜間の撮影には照明が必要になる。

しかし、釣り座を煌々と照らすわけにはいかない。

タバコの火すら厳禁!と豪語する神経質な人もいるのだ。

尤も、僕はクエ釣りにそんなに神経質になる必要はないと思っている。



磯の夜は闇夜だ。

月明かりが明るく感じられ、ヘッドライトを点けなくても仕掛けや手元が見える。

ケミホタルが眩しくなる程に、目は闇に順応する。

隣の磯の釣り人がランタンを点灯するだけで、その磯全体が明るく浮き上がる。

それを見てしまうと、たちまち足元どころか手元すら見えなくなる程、一瞬にして視界を失ってしまうのだ。

そして、闇に順応するまでしばらく時間がかかる。



そんな磯の夜釣りで、さすがに釣り座を煌々と照らすわけにはいかない。

クエにではなく、他の釣り人に気を使ってのことだ。



アナログな僕の目は闇に順応するが、デジタルなカメラのレンズは闇に順応しない。

しかし、夜間撮影でいろいろと調べてみると、デジタルなカメラは赤外線には適応していることを知った。

赤外線ライトなら僕も他の釣り人も眩しい思いをせずに済む。

しかも、赤外線は海中に入っていきにくいらしい。

ということで、赤外線の照明を探してみることにした。

磯に持ち込んで使うので、電源は乾電池に限られる。

尚且つ、長時間点灯できる条件で探してみるとコレになるかな?



別売の単三電池のボックスも購入。



早速点灯。

当たり前だが光は見えない。

点灯した状態で正面から見ると、うすぼんやりと赤く光っているので点いているようだが、どれぐらいの光量で、どれぐらいの範囲を照らしているのか分からない。

部屋を暗くして Tachyon で撮ってみるが何も映らない。

光量が少ない?

携帯のカメラで点灯をしていることを確認しながら再度試してみるが、やはり何も映らない。

どうやら Tachyon は赤外線をとらえることができないようだ。

貧乏人の買い物下手。

やはりコレを買うべきか?

ハンディーカム HDR-PJ790V

しかし、僕にとっておいそれと手が出せる価格ではないのです。

まして、岩に当てたり、海にポチャンの危険が伴う磯に持って上がる勇気がない。

今のところない! でも欲しいな~