基本的には竿尻をしっかり止めて、竿が飛んでいかないようにする。
固定したまま魚とやり取りするので、竿は立った状態にしなければならない。
古くから奄美四点方式というのがある。
ロープを使って竿を固定する方法だ。
ムロアジ等の活餌を泳がせる大物釣りに使われる方法で、沖合で喰わせてからのやり取りになるので、竿の角度は大きく直立に近い。
クエ釣りの場合は足元を狙うことが多いので、さほど竿を立てる必要がない。
石鯛用のピトンをそのまま頑丈にしたようなものもあるが、つっかえ棒のように竿を立てかける前受けタイプが使われることが多いようだ。
近年では、板バネを用いたタイプが流行している。
板バネがしなることで、瞬発的な引きから竿への衝撃を和らげ、竿のパワーを最大限に引き出すことができるらしい。
怪魚にさんざん竿やリールをぶっ壊された先人たちが考えて行き着いたアイデアなのだろう。
自動車の板バネを鉄工所に持ち込んだり、時には自ら加工して、板バネピトンを作成したと思われる。
それはそれは無骨にして堅牢、そして重たく持ち運びに不便であったと思う。
それがスタイリッシュに、そして軽量化されたものが市販されていた。
釣具工房MUGENのグラスファイバー板バネだ。
金属ではなくグラスファイバーを板バネに採用することで、大幅に軽量化されている。
製作者がこの手の釣りをするだけあって、使い勝手の良さはもちろん、実釣以外にも持ち運びのしやすさ等が考えられているのがいい。
僕は迷わず購入を決めた。
幸か不幸か、大物を掛けたことがないので強度について語ることができないが、実釣時の使い勝手の良さが気に入っている。
しかし、時代は進んでいる。これももはや過去の代物。
今はカーボンファイバー製の板バネになっており、さらに軽量化されている。
カーボンファイバー&64チタン
かっこいいな~! 欲しいな~!