『武者泊には、あづまや渡船しか知らない、秘密のクエポイントがあるらしい』
いつからか、僕の脳裏に刻まれた極秘情報です。
前もってクエ釣りで行くことを伝えておけば、数日前からマキエを効かせておいてくれるらしいのです。(誰から聞いたんやろ???)
・・・っというわけで、一週間前から予約入れて、万全の態勢で行ってきました武者泊。
いたせりつくせりで『クエ師カモーン!』な待遇のはずなのに、武者泊でクエをやるのは初めてなのです。
さあ、どこへ上げてもらえるのかとワクテカしていたら、、、
渡船が向かった先は鼻面岬です。
昨年の秋にクエが釣れて、それからクエ師が押し寄せたそうです。
各渡船のホースヘッドにクエ師が陣取り、鼻面岬でジャンケン大会が繰り広げられたのは有名な話です。
ことしの夏前にも釣れています。
誰もが知る、武者泊では数少ない有名なクエ場です。
釣友は鼻面のワレに、僕は先端に上がります。
崖を乗り越えればお互いに行き来できます。
今回は偶然“まるなか釣具”に在庫があった特餌のメジカ15本に加えて、撒き餌を20kg用意してあります。
そうです!クエを釣る気満々なのです。
でも、サブアイテムにウニを50個携えて、お土産用にハゲ仕掛けも忍ばせています。(さらにルアーも???)
今日の時合いは 9:30頃 までと見切って打ち返します。
いまいちやる気のないウツボを相手に暇な時間が流れます。
マキエが効きだしたのか?時合いなのか?穂先が賑やかになりはじめ、ウツボではないエサの取られ方に期待が高まります!!!
・・・と思ったのも束の間、チビサメが引っ掛かってきてからは、また暇になります。(コイツ一匹が騒いでいただけだったのかな?)
想定していた時合いの時間を過ぎたので、釣友の釣座に行って、お土産釣りを始めることにします。
釣友に状況を聞くと、アタリが出ないままウニがなくなっていくらしいです。
ハゲが湧いている可能性が高いです♪
ハゲ仕掛けにアサリをつけて探ると、すぐさま丸ハゲが釣れます。
ポツポツとハゲが釣れてそれなりにお土産を確保することができ、ちょうどアサリが尽きてラストの一枚を上げた時でした。
いきなり釣友のクエ竿、尖閣100号が舞い込み、釣友が呻いています。
胴までガッツリ曲がったまま、尖閣が前掛けから外れそうになっています。
なんとか二人で竿を起こして、竿掛けにしっかり乗せなおした時には根に張り付かれてしまいました。
しばらくは出てこないだろうと判断し、道糸を張りすぎず緩めすぎない状態にして、「動いたら一気に糸を抜いて下さい!」と言い残してカメラを取りに自分の釣座に戻りました。
ダッシュで崖を登って降り、カメラを持って再びダッシュで崖を登って降りて、釣友の釣座に戻った時にはすでにでっかいクエが浮いていました。
「あっ、ギャフがない!!」
今度はギャフがないことに気付き、またもや自分の釣座に取りにいきます。
釣友にギャフを渡して撮影開始!
無事ギャフ掛けに成功!!
でも、一人では引き上げることができない!!!
なんとか二人で引きずり上げることができました。
ナイスサイズ!!
通りすがりの漁船から船頭が祝福してくれました。
撤収時はロープで引っ張ったまま沖に出て、船から引き上げてました。
港に帰ってきてから、運動会に出ていた若船頭も駆けつけ、月刊釣り画報の記者とワイワイ談笑が続きます。
なんやかんやでウニ代を支払うのを忘れて帰ってきてしまいました。汗
特大イグローでも尻尾が折れるこのサイズ。
釣友がスリムに見えます。笑
コンパクトまとめようがなく、イグローのまま釣友のプリウスに乗り換えです。
積み込むことができるかどうか心配しましたが、意外と載るもんです。
やるじゃんプリウス!
おしまい