クエ針40号


あまり釣りに行くことができていない。

そして、もう6年もクエを釣っていない。

結果は出せてないけど、消耗品は減っていく。



作り置いた仕掛けがなくなりかけていたので、久しぶりに作ろうとしたら針が底をついた。

ここ最近、釣友が結果を出している『南方ツナフック』を買い増した。(写真左)

その時に目に付いた『大型クエ針(40号)』もついでに購入。(写真右)

現物を手に取ってみることができないネット購入は、形状や大きさが思っていたのと違うときがあり、本数が多いセットの方が針一本当たりの単価が安いのだが購入をためらってしまう。

今回目に付いたこの針は、バラ売りで一本単位で購入が可能だったので、ついでに10本ポチってみた。



『大型クエ針』は、大きさが程良く、形も僕が理想と考えているものに近い。

しかもチモトの形状が、環付ではなく穴明なのでエサを通し易そうだ。

号数が40号しかないのが残念。ハッタリで50号以上も数本欲しいところだ。

『南方ツナフック』は、前回購入したものより針先が綺麗に研ぎ澄まされていた。



この手の針は、カエシが無駄に大きく、そして無駄に開いているように感じるので、ペンチで潰して用いている。本当は潰したいのではなく、開いている角度を半分ぐらいに閉じたいのだが、結果として潰してしまっている。

自分で針先を研いで、刺さりを確認するために紙に刺したとき、針先はプスッと滑らかに突き刺さってもカエシのところで止まってしまう。カエシは貫通しないのだ。

単純に、カエシが開いている分、刺さる力が必要になるのは理解できる。

しかし、針にハリスをつけた状態で刺さり具合を確認すると、針が逃げて刺さる角度が寝てしまい、カエシまでは貫通しない。貫通させようとすると紙が破れる。

スパスパ刺さる針先に満足できても、カエシを越えてフトコロの奥までスムーズに貫通させることができない。

カエシの部分を貫通させるには、感覚以上により大きな力を必要とするのだ。

少しでも刺さりが良くなるようにカエシを小さくなるまで研いだこともあるが、針の内側を研ぐのは面倒くさい。

ペンチで潰したらそれだけで刺さりが良くなったので、本来のカエシの機能は残るように気にしながら潰すようにしている。結果、多くが機能できないぐらいに潰れてしまう。

きっと、こうならないように発案されたのがアウトバーブなのだと思うのだが。『アウトバーブのクエ針』うん、全然ピンと来んな。あるんかな?



『南方ツナフック』は軸が比較的長いので、針先が逃げにくく、刺さる角度があまり変わることなく刺さりやすいと感じる。

しかし、軸が長いとメジカ通しを使わずにサシエを付けるのが難しい。チョン掛けにしたら針が目立つので、どうも釣れる気がしない。

『大型クエ針』の形状は、メジカ通しを使わなくてもハリスまで通しやすいので手返ししやすい。

フトコロが比較的広い分、針先が獲物をとらえ、すっぽ抜けが少なそうな気がする。

しかしながら前述のハリスを付けた状態で刺さり具合をみてみると、『南方ツナフック』
よりも針が逃げやすく、スムーズに貫通することはない。

針先がチモトに向いていた方が、しっかり針先に力が掛かって貫通力が上がりそうな気がするが、そういった形状の針を探すとサークルフックのような、かなりネムリがきついものになってしまう。

針先からカエシの下までチモトに向いていてフトコロが広いサークルフックのような形状が理想なのだが、そうなると『ムロアジ針』のようになる。

でも、僕が理想とする形状とはなんか違うんだな。