ボクの都合の良い希望的推測では、最高の潮回りで、お天気は良く、風はなく、おまけに黒潮が足摺に接岸と、「今行かずにいつ行くの?」と言っても過言ではない釣行日です。
水温は20℃を切って、石鯛の型狙いが期待できますし、グレも釣れ始めて、青物も期待できます。
何でもござれの条件がそろっていると確信していたのです。
ところが、釣友の予想では、『あまり期待できないのではないか』とのこと。。。
てっきり尾長を釣る気満々になっていたのかと思いきや、「狙いは任せる!」といまいち気分が乗っていない感じです。
「それじゃ、中泊で底物をやりましょう! 僕はメジカを投げます!!」
ということで中泊に行ってきました。
釣友は確実にお土産を確保しなければならないようで、ハゲ仕掛けにエビやらクワセ赤貝やらキビナゴやら、色んなものを物色していました。
ひので渡船で仮眠をしに上がりますが、他のお客さんはいない様子。
中泊港の駐車場も思ったほどに埋まっていません。
最高の釣り日和と思っていたのは僕だけ???
船頭さんに「クエやりま~す!」と伝えて、渡礁したのはヒナダンです。
ここは、一投目からウツボがアタるような時はその日は諦めた方が良いそうです。
一投目からウツボがアタらないような時は、クエかエイかサメが居るそうです。
ポイント目掛けて渾身の力でフルキャストします。
隣の磯の上物師が振り返るほどの音をたてて、メジカと錘はドッポーンと着水(落水?)しました。
前回と打って変わって、ウツボがアタってきません。
こっ、これは釣れるパターンじゃないっすか!?と期待が高まりますが、隣の磯の上物師は早々に竿を手放して休憩しています。
ウツボの活性すら下がるほど、水温が落ちたんじゃないか?と釣友がポツリ。
石鯛狙いの釣友に、ウニが落ちるか聞いてみると、「アタリは出ん」とのこと。。。
でも素バリにされているので、ミニガキ達は湧いているはず。
やがてウツボのアタリが出るも、かなり遠慮気味に齧る程度です。
ウツボが掛かってこないのは怪しいのです。
3本目のメジカで怪しい取られ方をします。
4本目を投げようとしたら、潮がゾワ~と右に流れ始めました。
根掛りしそうなので、仕掛けを投げずに待っていましたが、釣友の「怪しいなら投げとけ!」と助言に従って投入することに。。。
石鯛狙いの釣友の竿にいいアタリが出ますが、完全に舞い込むまでに至らない様子を見ていた直後、クエ狙いの僕の竿に重々しいアタリが出ます。
大きく入ったところで道糸をつかんで引き抜きアワセを入れると確かな手応えが!!!
最初の締め込みは道糸を掴んだまま、糸が出ないようにするのが精一杯です。
締め込みに耐えたら、道糸を抜きながらリールを巻いて一気に浮かせにかかります。
途中の締め込みにも耐えて、浮いてきたのは本命のクエでした。
やんややんやの大歓声に、隣の磯の上物師がこちらの様子をうかがっていました。
今年はボーズで終わりそうな気配が濃厚だっただけに、嬉しい一発になりました。
これにて満足!と油断していたら???
う~ん、残念!!
おしまい