メンバーは、釣友、同行者さん、僕の3人です。
今年の男女釣行は計画していたのが、ことごとく悪天候のために延期になっていました。
今年は無しかな?と思っていましたが、突然の釣友からの電話です。
釣友 「こんどの土・日 行ける?」
僕 「えっ!? た、たぶん、大丈夫です・・・」
渡船の出船時間が確定したのが前日です。
正確に言えば、長崎に向けての出発時間の10時間前です。
大慌てでのスクランブル釣行になりました。
今回の日程は以下の通り
5月30日
05:00 姫路出発
14:00 長崎平戸到着
16:00 平戸出港
20:00 男女群島到着 渡礁
5月31日
16:00 磯上がり
20:00 平戸帰港 長崎出発
29:00 姫路到着
これは男女の日帰りプランになるのかな?
ど~しても男女を初体験したい同行者さんと、ど~しても、肥前鳥島に行きたい釣友のスケジュールを合わせた結果、こうなったようです。
ちなみに今回初めて御一緒する同行者さんはグレ狙い一本の上物師です。
徳島の方で、沖ノ島や武者泊へも通っているそうです。
釣友は夜はオナガ狙い。昼はイシダイ狙い&上物です。
釣友は今回の男女で本格的な底物デビューです。
去年の私の釣りを見て興味が出てきたようです。
そして僕は、夜はオナガ狙い&クエ狙い。昼はイシダイ狙いです。
ちなみにクエ釣りは初チャレンジです。
本格的な道具立てがあるわけではなく、ネットオークションで初めてゲットした底物竿を使います。
この竿は去年底物デビューしたときに、柏島の船頭から「クエ竿かえ?」とつっこまれた竿です。
他に使い道がないので『折られて上等!』の特攻精神で突撃させます。
さてさて、今回は出港地が前回と違うので、エサ屋さんの勝手が違いました。
オキアミは手配できますが、生サルボがありません。
渡船屋の女将に連絡して何とか手配できましたが、あやうくクワセ赤貝でやらなければならないところでした。
クエ用のエサに冷凍サバがありましたが、30cm以上ありそうなデカさです。
こんなデカイのを一飲みするような大物は狙っていません。僕が釣られてしまいます。
ほどよい大きさのアジのパックを見つけたのでレジへ持って行くと、常連のお客さんが置いていったもので、商品ではないとのこと。
しかたがないので、スーパーでクエのエサ用にアジを購入しました。
コンビニで自分たちのエサを購入したらボチボチと出港時間です。
エンヤエンヤと荷物を運んで準備完了! さぁ、いざ男女へ!!
男女に到着したのは21:00を過ぎていたように思います。
吉田の3番に3人そろって渡礁です。
各々の釣座を決めて、準備に取り掛かった時にトラブル発覚!!
同行者さんがメインに使うエサバッカンを渡船に残してきています。
渡船は翌朝の7:00まで来ません。
携帯が通じるはずもなく、今回の釣行では夜オナガはこのワンチャンスだけです。
男女に上陸してウキャウキャと興奮していた同行者さんが、たちまちどんよりと落ち込んでいます。
どうしようもないので、僕と釣友の餌を分け合って使うことにします。
とはいえ、今回、僕はオナガをあまり期待していなかったので、生のオキアミを2ブロックしか持ってきていません。
正味、一人分もありません。
まぁ、僕にはクエ狙いの遊び道具があるので、こちらに専念することにしました。
クエ狙いに専念するといっても、基本的にはブッ込み放置です。
竿先が動かなければ、ひたすらヒマです。
釣友と同行者さんの間をウロチョロしながら、上物の様子をうかがいます。
エサトリは多いようで、毎回サシエを取られるようです。
マキエが効きだしたのか、夜光虫の光で魚が海面まで湧いているのが分かります。
残念ながら、グレではなくキツのようです。
同行者さんがキツを連発で掛けています。
一方、僕の方は時々ウツボに弄ばれてアジがボロボロにされますが、さほど頻繁ではないのであいかわらずヒマです。
23:00頃でした、これまでのウツボのアタリとは明らかに違う動きが竿先に出ました。
ゆっくりと大きく上下した後、グイーンと竿先が引き込まれていきます。
「キタ━(゚∀゚)━!!」
大きくアワセを入れると確かな生命反応です。
竿を抱えるのがやっとの強烈な締め込みです。
最初の締め込みに耐えたあと、ジワジワと浮かせて徐々にリールを巻き上げます。
何回かリールを巻くと、すぐに強烈な締め込みをみせて、なかなか浮かせることができません。
真ん中ぐらいまで巻き上げたときには、ガチガチにドラグを締めたはずのリールから道糸が出るほどの強烈な突っ込みです。
てんやわんやで、やっと浮かせてヘッドライトで正体を確認してガックリです。
エイでした。
何度も何度も伸されました。
取り込むまでに時間がかかりました。
疲れました。 フゥ・・・
縁にしかギャフを掛けることができず、ロープを引き寄せると身が切れてしまいます。
結局、最後はラインブレーカーに瀬ズレを巻きつけて、2人がかりで引きずり上げました。
しばらくは疲れてヘタリこんでいましたが、仕掛けを整えて再度ブッ込み放置プレイの開始です。
一時間ほど経過した24:00頃です。今度はウツボのアタリを大きくしたような動きが竿先に出ます。
釣座にかけよると、グン、グィーンと段をつけて竿が絞り込まれていきます。
先ほど同様に大きくアワセを入れると、ズン、ズンと首をふるような感触のあと、強烈な締め込みがあります。
しかし、先ほどのエイほどではなく、最初の突っ込みに耐えると浮かせることができます。
巻き上げの途中で急に締め込みをみせたので耐えていると、ピタリと動かなくなってしまいました。
根に張り付かれたようで、しゃくっても弛めても動きません。
道糸を張らず弛めずの状態でビョンビョンやると奴は出てきました。
一気に浮かせるべく、渾身の力でゴリ巻くとユラリと上がってきます。
海面に浮かせてヘッドライトで相手を確認すると、思わず叫んでしまいました。
本命や~!!!
僕の叫び声を聞いて、得体の知れない外道とやりとりをしていると思いこんで、傍観をきめこんでいた釣友が駆け寄ってきます。
潮溜まりに放置していたエイを踏んで、すっころびながらも取り込みを手伝ってくれました。
僕よりも釣友の方が興奮している様子で、「ヤバイ!ヤバイ!」とか「あかん!あかん!」と叫びながらも、無事に取り込むことができました。
ジャ、ジャ~ン! 初挑戦で出会うことができました。
あっけなく?幻の魚とも呼ばれるクエを釣り上げることができちゃいました。
同行者さんがお祝いにコーヒーを入れてくれます。(ホントは今回の遠征のために購入したアルポットを使ってみたかっただけ?)
クーラーに入りきらないクエをゴロンと転がして、3人でしばし歓談です。
「狙って釣ったんがエライ!」とか「こんなん釣られたら、グレのナナマルを上げんと勝てんがな」と祝福の言葉をいただきます。
そして、小休憩してから各々がまた釣りを再開します。
ウツボに呑まれて釣針がなくなったので、切開手術を施して釣針を摘出して用います。
エサのアジがなくなったので、釣友と同行者さんが釣った外道のハタンポやアカマツカサを付けてみますが、ウツボのアタリすらあまりでません。
しかたがないので、釣り上げたウツボが吐き出したボロボロになったアジを付けて投げ込みました。
だんだんと空が白みはじめた16:00頃、再びクエ竿が大きく上下に動きました。
ヌップヌップとじらすような、いやらしいアタリです。
さっきのエイのアタリに似ています。
大きく入ったところでアワセを入れましたが、スッポ抜けてしまいました。
若干潰れたようになってましたが、付け替える新しいエサがないので、そのまま同じ場所に投げ込みます。
ほどなくして、同じようなアタリがでました。
じらされるままに我慢して「入れ~、入れ~、入れ~」っと呪文のように唱えていると、ヌップリと入りました。
アワセを入れて、しっかりと魚の重さを感じた後、一気にゴリ巻いて浮かせます。
浮いてきた魚を見てビックリ!さっきよりは小さいですが、またもや本命のクエです。
「もう一本釣ったら、お土産に一人一本ですね!」なんて言いながら、形があまり崩れていないエサを選って付けましたが、すっかり明るくなって、釣友がイシダイ釣りの準備をしはじめたので終了にしました。
夜釣りの上物では、釣友が50cmぐらいのオナガを一枚上げただけで、寝ずに頑張り続けた同行者さんはボウズでした。
今回の為に入手した竿を継いでルンルン気分の釣友。
いきなりバックラッシュで大往生!?
約束の時間である07:00よりも早めに渡船が来たので『鳥島に行けるのか?』と期待しましたが、残念ながら強風のため鳥島に行くことができませんでした。
磯替わりして渡礁したのは“オッチャン瀬”です。
切り立った磯で、足場が悪いです。
イシダイ仕掛けをセットして足元に落としてみます。
少し前に振り込むとカウンター24ぐらいですが、17ぐらいで本命らしきアタリがでます。
仕掛けを止めるようにして待っていると走りました。
ゴリ巻いて浮いてきたのは本命イシダイでしたが、抜き上げ体勢に入ろうと竿先を下げたときバレてしまいました。
いつもなら頭を抱えてしゃがみこんでしまうぐらいに残念がると思いますが、すでにクエを釣っているので余裕で見送っていました。
頻繁に石物のアタリはでますが、30cmチョイのイシガキを上げてからは、なかなか針に乗せることができません。
その間に釣友は本命イシダイを数枚あげて、「底物は飽きた!」と上物をはじめました。
底が切り立った感じになっているので、送り込むと錘が転がってストーンと落ち込んでしまうことがあります。
ヘタに送りこまずに竿を止めて入るのを待っていると、ようやく走って本命イシダイをモノにすることができました。
結局“オッチャン瀬”では、イシダイ2枚とイシガキダイ1枚を釣って終了でした。
上物の方は、磯際にキツとオナガが見えていましたが、表層に湧いているカラフルなエサトリとグルクンに邪魔されて、コッパサイズしか掛けることができなかったようです。
そして、11:00頃に磯替わりしたのは“SOSのハナレ”帆立岩の隣の磯でした。
先ほどの“オッチャン瀬”と打って変わって、本命らしきアタリがありません。
サルボの粗割をパラパラ撒いて打ち返しますが、これといった反応がないので気まぐれに場所を変えてみました。
一投目からいい感じのアタリが出て、イシダイをゲット!
なんか拾い物みたいな感じで、この一枚でアタリは出なくなってしまいました。
上物ですが、こちらはちっちゃいエサトリは見えませんでしたが、デカサンノジを連発していました。
まるで青物のような引きを堪能してバラシも多かったのですが、寄せてくることができたのは、ほとんどがサンノジでした。
そして14:00頃、またもや磯替わりです。
替わった先は、なんと“小サメ”です。
渡礁できただけでもラッキーなアドレナリン出まくりの超一級磯です。
しかし、さすがに磯替わり疲れが出て、上物仕掛けを準備する気になれず、そのまま底物をすることにしました。
結果から言えば、30cmチョイのイシガキ1枚を釣っただけです。
上物も潮が良くないのか、グルクンが邪魔して満足な釣りができなかったようです。
小サメから見た大サメ。
底物の2人組みが渡礁してましたが、あまり良い釣りができなかった様子でした。
こうして、今年の男女遠征は終了です。
残念ながらオナガのベストシーズンが終わってしまっていたので、上物は満足な釣りができずじまいだったようですが、十分に楽しむことができたように思います。
3人全体の釣果です。
初挑戦で2本ゲット!!